VPNのキルスイッチ
更新日 2026年9月21日 · 調査方法について
キルスイッチは、トンネルが立ち上がっていないときに通信を遮断します。危険なのはVPNが接続されているときではなく、それが静かに切断された直後の数秒、デバイスが何食わぬ顔で通常の回線に戻ってしまう瞬間だからです。
キルスイッチ:障害時は開放せず遮断する
キルスイッチは、VPNトンネルが切断されたときに保護されていない通信を止めるためのものです。
トンネル接続中
トラフィックは保護されたVPN経路を通ります。
保護された経路が有効
トンネルが切断
アプリが障害または切断を検知します。
接続イベント
トラフィックを遮断
保護が回復するまで、インターネットへのアクセスは遮断されたままです。
障害時の遮断状態
実際に検証する
OS、アプリのバージョン、プロトコル、トラフィックの種類、切断方法、観察されたIP/DNSの挙動、復旧までの時間を記録してください。
どう実装されているか
本当のキルスイッチは、アプリの設定ではなくファイアウォールの規則です。クライアントは、仮想インターフェース上の通信と、VPNサーバーに到達するために必要な一本の経路だけを許可する規則を入れます。インターフェースが消えれば、許可規則に合致するものがなくなり、通信は止まります。
キルスイッチはOSの機能であり、クライアントはそれを動かしているにすぎません。OS側に専用の設定がある場合は、そちらを使ってください。
| プラットフォーム | 仕組み | 実務上の注意 |
|---|---|---|
| Windows | Windows Filtering Platformの規則 | スリープと復帰をまたいでも、おおむね堅牢です |
| macOS | パケットフィルターまたはNetwork Extensionの規則 | 復帰時の挙動はクライアントの実装によって異なることがあります |
| Linux | iptablesまたはnftablesの規則 | クライアントが再起動後の維持まで扱う場合に最も強固です |
| Android | システムの「常時接続VPN」と「VPNなしの接続をブロック」 | OSの設定のほうが、アプリ内のスイッチより確実です |
| iOS | Network Extension。アプリ単位のVPNは管理対象の端末に限られます | OSが短時間、システムの通信をトンネルの外に許すことがあります |
Androidのシステム設定を使う
検証しておく価値のある障害パターン
- プロセスの強制終了。タスクマネージャーからVPNクライアントのプロセスを終了させます。通信は続かず、直ちに止まるはずです。
- 回線の切り替え。Wi-Fiからモバイル回線に切り替えるか、Wi-Fiを切断して再接続します。
- スリープと復帰。数分間スリープさせ、復帰した直後の数秒に何が起きるかを確認します。
- 再起動。クライアントを自動起動に設定して再起動し、トンネルが立ち上がる前に何かが外へ出ていないかを確認します。
- サーバーの切り替え。アプリ内でサーバーを切り替え、切り替えの最中に保護が途切れないかを確認します。
手順を追った確認方法はVPNのテスト方法で扱っています。
ZoogVPNが述べている内容
ZoogVPNによれば
ZoogVPNは、Windows、macOS、Android、iOSの各アプリでキルスイッチに対応しているとしています。
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